“逆鱗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げきりん96.6%
さかうろこ3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おう。捜していた、道誉どの、ちょっと代ってくれまいか。どうにも、ご逆鱗げきりんがはじまると、先帝のおなだめ役は、ご辺にかぎる」
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後鳥羽院遷幸の後、そのことを聴かれて、大に逆鱗げきりんあり、翌年二月九日住蓮、安楽を庭上に召されて罪を定むる時、安楽房が
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
南無三宝なむさんぽう、も一つの瓶にはまむしが居たぞ、ぐるぐると蜷局とぐろを巻いた、胴腹が白くよじれて、ぶるッと力を入れたような横筋の青隈あおぐまくぼんで、逆鱗さかうろこの立ったるが、瓶の口へ、トとどく処に
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)