足掛あしか)” の例文
ぼく、このあそびをおぼえてから足掛あしかけ五ねんになるが、食事しよくじ時間じかんだけはべつとしてたゝかひつづけたレコオドはやく三十時間じかんといふのが最長さいちやうだ。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
松男君まつおくん比良夫君ひらおくんんだ。そして足掛あしかけでたおそうとしたが、比良夫君ひらおくん相撲すもう選手せんしゅだから、ぎゃくこしをひねって松男君まつおくんしてしまった。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
安政二年に長崎におい和蘭オランダ人から伝習したのがそもそも事の始まりで、そのぎょうなって外国に船を乗出のりだそうと云うことを決したのは安政六年の冬、すなわち目に蒸気船を見てから足掛あしかけ七年目
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
いまから足掛あしかけ四ねん以前いぜんに、わたくし親友しんゆう濱島武文はまじまたけぶみつまなる春枝夫人はるえふじんが、本國ほんごく令兄れいけい松島海軍大佐まつしまかいぐんたいさ病床やまひはんがめに、その良君をつとわかれ、愛兒あいじ日出雄少年ひでをせうねんともなふて、伊太利イタリーくに子ープルスかうはつ