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裏木戸
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うらきど
ふりがな文庫
“
裏木戸
(
うらきど
)” の例文
裏木戸
(
うらきど
)
のそとに女のすがたがある。しきりに手招きしているのだ。その手招きに
吸
(
す
)
い寄せられるように、園絵は二、三歩、そっちへよろめいた。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
僕は
裏木戸
(
うらきど
)
へ顔を出しながら、「どうだね?
飯
(
めし
)
は
炊
(
た
)
けるかね?」と言つた。が、O君はふり返ると、僕の問には答へずにあたりの松の木へ
顋
(
あご
)
をやつた。
O君の新秋
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
私
(
わたし
)
は
跣足
(
はだし
)
で庭へ
駈下
(
かけお
)
りました。
駈
(
か
)
けつけて声を出しますと、烏は其のまゝ塀の外へ又飛びましたのでございます。
丁
(
ちょう
)
ど
其処
(
そこ
)
が、
裏木戸
(
うらきど
)
の
処
(
ところ
)
でございます。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
裏木戸
(
うらきど
)
の
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
て
見
(
み
)
ますと、そこにはまたお
稻荷
(
いなり
)
さまの
赤
(
あか
)
い
小
(
ちひ
)
さな
社
(
やしろ
)
の
側
(
そば
)
に
大
(
おほ
)
きな
栗
(
くり
)
の
木
(
き
)
が
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
村
(
むら
)
の
人達
(
ひとたち
)
——
殊
(
こと
)
に
女
(
をんな
)
の
人達
(
ひとたち
)
の
通
(
とほ
)
る
裏道
(
うらみち
)
は
並
(
なら
)
んだ
人家
(
じんか
)
に
添
(
そ
)
ふて
村
(
むら
)
の
裏側
(
うらがは
)
に
細
(
ほそ
)
くついて
居
(
ゐ
)
ました。
父
(
とう
)
さんのお
家
(
うち
)
の
裏木戸
(
うらきど
)
から、
竹籔
(
たけやぶ
)
について
廻
(
まは
)
りますと、その
細
(
ほそ
)
い
裏道
(
うらみち
)
へ
出
(
で
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
あの、
井戸
(
ゐど
)
の
側
(
そば
)
を、
庭
(
には
)
を
切
(
き
)
つて
裏木戸
(
うらきど
)
から、
勝手
(
かつて
)
を
知
(
し
)
つて
來
(
き
)
たらしい。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
父
(
とう
)
さんはお
家
(
うち
)
の
裏木戸
(
うらきど
)
の
外
(
そと
)
をさん/″\
遊
(
あそ
)
び
廻
(
まは
)
りまして、
木戸
(
きど
)
のところまで
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
ますと、
高
(
たか
)
い
枳殼
(
からたち
)
の
木
(
き
)
の
上
(
うへ
)
の
方
(
はう
)
に
卵
(
たまご
)
でも
産
(
う
)
みつけようとして
居
(
ゐ
)
るやうな
大
(
おほ
)
きな
黒
(
くろ
)
い
蝶々
(
てふ/\
)
を
見
(
み
)
つけました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
裏
常用漢字
小6
部首:⾐
13画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
戸
常用漢字
小2
部首:⼾
4画
“裏”で始まる語句
裏
裏店
裏梯子
裏面
裏口
裏手
裏庭
裏門
裏通
裏漉