“裏木戸”の読み方と例文
読み方割合
うらきど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裏木戸うらきどのそとに女のすがたがある。しきりに手招きしているのだ。その手招きにい寄せられるように、園絵は二、三歩、そっちへよろめいた。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
僕は裏木戸うらきどへ顔を出しながら、「どうだね? めしけるかね?」と言つた。が、O君はふり返ると、僕の問には答へずにあたりの松の木へあごをやつた。
O君の新秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
わたし跣足はだしで庭へ駈下かけおりました。けつけて声を出しますと、烏は其のまゝ塀の外へ又飛びましたのでございます。ちょう其処そこが、裏木戸うらきどところでございます。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)