トップ
>
蓮花
>
れんげ
ふりがな文庫
“
蓮花
(
れんげ
)” の例文
化度
(
けど
)
したいというのが、即ち仏菩薩なので、何も
蓮花
(
れんげ
)
の上にゆったり坐って百味の
飲食
(
おんじき
)
に
啖
(
くら
)
い
飽
(
あ
)
こうとしているのが仏菩薩でも何でも無い。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
佞人
(
ねいじん
)
楊再思が追従して、人は六郎の貌
蓮花
(
れんげ
)
に似たりと言うが、正に蓮花が六郎に似たるのみといったとあるに似た牽強じゃ。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
真菰
(
まこも
)
の
精霊棚
(
しょうりょうだな
)
、
蓮花
(
れんげ
)
の形をした
燈籠
(
とうろう
)
、
蓮
(
はす
)
の葉やほおずきなどはもちろん、珍しくも
蒲
(
がま
)
の穂や、
紅
(
べに
)
の
花殻
(
はながら
)
などを売る露店が
試験管
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
私は妹と向きあってなんのかのとかまいながらやっとのことで
蓮花
(
れんげ
)
とだまし舟を折った。ここにあるひとたばの折紙はなつかしいそのおりの残りである。
折紙
(新字新仮名)
/
中勘助
(著)
第一、目録が目線であります。
下総
(
しもうさ
)
が下綱だったり、
蓮花
(
れんげ
)
が
蓬
(
よもぎ
)
の花だったり、鼻が
阜
(
ふ
)
になって、腹が
榎
(
えのき
)
に見える。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
その
蓮花
(
れんげ
)
を
明
(
あ
)
くる
朝
(
あさ
)
天子
(
てんし
)
さまが
御覧
(
ごらん
)
になって、そこに
橘寺
(
たちばなでら
)
というお
寺
(
てら
)
をお
立
(
た
)
てになりました。
夢殿
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
肥桶の
箍
(
たが
)
を黄金で造ると言うたそうであるが、天国もそのとおりで、エスキモーの天国には
錦
(
にしき
)
のごときアザラシが泳いでい、インドの天国には車輪のような
蓮花
(
れんげ
)
が咲いている。
我らの哲学
(新字新仮名)
/
丘浅次郎
(著)
雲母襖
(
きらぶすま
)
に紅白の
蓮花
(
れんげ
)
が描いてある仏間の
裾
(
すそ
)
に沿うて、勝家以下、ひそと着席した。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
太液
(
たいえき
)
の池の
蓮花
(
れんげ
)
にも、
未央宮
(
びおうきゅう
)
の柳の趣にもその人は似ていたであろうが、また
唐
(
から
)
の服装は華美ではあったであろうが、更衣の持った柔らかい美、
艶
(
えん
)
な姿態をそれに思い比べて御覧になると
源氏物語:01 桐壺
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
日をこめて見れば涙もとどまらずあかあかと石に
蓮花
(
れんげ
)
描きてゐる
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
私は妹と向きあってなんのかのとかまいながらやっとのことで
蓮花
(
れんげ
)
とだまし舟を折った。ここにあるひとたばの折紙はなつかしいそのおりの残りである。
小品四つ
(新字新仮名)
/
中勘助
(著)
インドで女をその身の香臭で四等に別つ。最上は
蓮花
(
れんげ
)
、その次は余の花、次は酒、次は魚だ(一八九一年版、ラ・メーレッス仏訳『カマ・ストラ』一四頁)
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
皓歯
(
しらは
)
でその、足袋の紐に口紅の附いたのを見て、晩方の土の
紺泥
(
こんでい
)
に、真紅の
蓮花
(
れんげ
)
が咲いたように迷出して、大堕落をしたと言う、いずれ堕落して還俗だろうさ。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
またある
時
(
とき
)
、
太子
(
たいし
)
は
天子
(
てんし
)
さまの
御前
(
ごぜん
)
で、
勝鬘経
(
しょうまんきょう
)
というお
経
(
きょう
)
の
講釈
(
こうしゃく
)
をおはじめになって、ちょうど
三日
(
みっか
)
めにお
経
(
きょう
)
がすむと、
空
(
そら
)
の上から三
尺
(
じゃく
)
も
幅
(
はば
)
のあるきれいな
蓮花
(
れんげ
)
が
降
(
ふ
)
って
来
(
き
)
て
夢殿
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
あかあかと
蓮花
(
れんげ
)
描くとて描きゐたり我も蓮花と見てゐたりけり
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
睡眠
(
ねぶり
)
さめておのづと目あくたまゆらは
蓮花
(
れんげ
)
声して開くかに思ふ
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“蓮花”の意味
《名詞》
蓮の花。蓮華。
「蓮華草」の略。
「散蓮華」のこと。
(出典:Wiktionary)
蓮
漢検準1級
部首:⾋
13画
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
“蓮花”で始まる語句
蓮花白
蓮花生菩薩
蓮花寺
蓮花峰
蓮花舟
蓮花艸
蓮花谷
蓮花往生
蓮花上有庾字