“石持”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こくもち83.3%
いしもち16.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さきたまのついた長杖ながづゑき、草色くさいろ石持こくもち衣類いるゐ小倉こくらおび胸高むなだか
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
菊五郎はそこで小平の衣裳を浅黄木綿石持こくもちの着附にして、其の演戯しばいに出たので好評をはくした。
幽霊の衣裳 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「それが不思議で、どう思い出してもただの石持こくもちで、紋の形を覚えている者は一人もございません」
男は手織り縞の綿衣わたいれをきて、鉄色木綿の石持こくもちの羽織をかさねていた。
半七捕物帳:28 雪達磨 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
或る時は黒縮緬の紋附に小紋の石持こくもちの綿入を着て、わざと鉄の附いた雪駄をちゃら/\と鳴らしながら穿いて見たり、或る時は粗い黄八丈のついの衣裳に白博多の角帯を締めたり、そう云う場合にはいつも帽子を被らず
金色の死 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
久能山に近い中島の海岸で、太平洋に注ぐ安倍川の白い波を眺めながら、石持いしもちの投げ釣りに興じたこともあった。
水の遍路 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
アア……モシモシ……アア……モシモシ……狭山さんですか。初めてで失礼ですが……私が当行の支配人石持いしもちです。どうも飛んだ御手数で……先程の二十円札はたしかに当行から岩形さんの代理のお方にお渡ししたものです。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)