“打突”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶつ27.6%
ぶっつ17.2%
ぶつか13.8%
ぶつつ13.8%
ぶつつか10.3%
ぶっつか3.4%
ぶッつか3.4%
ぶツ3.4%
ぶツか3.4%
ぶツつか3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
りくちかいところには、いわかさなりっていて、そのいわ打突ぶつかるとなみのしぶきが、きりとなって、夕暮ゆうぐれのそらこまかくひかってがっています。
女の魚売り (新字新仮名) / 小川未明(著)
猟犬いぬどもが外へ出られると思ってむやみと脚へ打突ぶっつかって来るのを、彼は靴で蹴かえしながら、突然ヤッといって屍体を頭上に高くしあげたと思うと
犬舎 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
多くの人間は一体自分から観て一寸測り知られぬ異常な事件に打突ぶつかると何も彼も因縁事だと諦めて了ふ。然し、私達はそれで決していい事はない。
神童の死 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
と云って彼に寄りうた。ヒューッと風がけたたましく唸るかと思ふと、屋根瓦が飛んで、石垣に強く打突ぶつつかって砕ける音がした。
奥間巡査 (新字旧仮名) / 池宮城積宝(著)
何にでも行つて打突ぶつつかつて見る必要がある。それからまた何でも彼でも新しい知識をつめ込む必要がある。法律も知らなければならない。政治も知らなければならない。
小説新論 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
と云うが、酔っておりますから階子はしご打突ぶっつかって、ドタリバタリ。是では誰にでも知れますが、新吉が病人の頭の上からソックリ蚊帳を取って持出そうとすると、お累は存じて居りますから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
うッかり外を歩くと女が打突ぶッつかって来て女のこぶが七つも一緒に出来るというくらいの若旦那だが、すましてゝ其様そんなに安く売る身体じゃアねえと云ってるくらいのもので
偶時たまにはまた少し變ツた物や變ツた出來事にも打突ぶツからぬでは無い。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
ふいと風が吹立ツて、林はおびえたやうに、ザワ/\とふるへる……東風こちとは謂へ、だ雪をめて來るのであるから、ひやツこい手で引ツぱたくやうに風早の頬に打突ぶツかる。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
老爺は少しよろめいたが、ウムと踏張ツたので、學生は更にはねツ返されて、今度は横つ飛に、片足で、トン、トンとけし飛ぶ……そして壁に打突ぶツつかツて横さまに倒れた。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)