“弱(よ)” の例文
... 西洋の鳶口や掛矢は先生何と翻訳して善いのか習った事が無いんだから弱(よ)わらあね」「もっともだ」と主人は教師の身の上に引き較(くら)べて同情を表する。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
赤(あけ)え灰(はひ)に成(な)つてな、火(ひ)も弱(よ)えのさ、そんでも麁朶(そだ)買(か)あよりやえゝかんな、松麁朶(まつそだ)だちつたつてこつちの方(はう)へ來(き)ちや生(なま)で卅五把(は)だの何(なん)だのつて、ちつちえ癖(くせ)にな
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
気力次第に弱(よ)わり、両眼自ら見えずなりたれば我今これまでと思いて、自ら眼(まなこ)を閉(と)じなばあるいはこれ限(かぎり)なるべし、力の続かんまではと心励まし、歯(は)がみをなし、一生懸命吹雪に向いて見張(みは)りしため
戀(こひ)は一方(いつはう)に強(つよ)よく一方(いつはう)に弱(よ)はきものと聞(き)くは僞(いつ)はり何方(いづれ)すてられぬ花紅葉(はなもみぢ)の色(いろ)はなけれど松野(まつの)の心(こゝ)ろ根(ね)あはれなり、然(さ)りとて竹村(たけむら)の君(きみ)が優(や)さしき姿(すがた)一度(ど)は思(おも)ひ絶(た)えもしたれ、淺(あさ)からぬ御志(みこゝろざし)の忝(かたじけ)なさよ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「腰が弱(よ)ゑいなあ、兄貴、」
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)