“山坂”の読み方と例文
読み方割合
やまさか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ではい。一所いつしよさがしにかけやうとふと、いや/\山坂やまさか不案内ふあんない客人きやくじんが、やみ夜路よみちぢや、がけだ、たにだで、かへつて足手絡あしてまとひにる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
伯父をぢさんの金米糖こんぺいたうはげまされて、とうさんもいしころのおほ山坂やまさかのぼつてきましたが、そのうちにれかゝりさうにつてました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
むかしのことで、越後えちごからみやこのぼるといえば、幾日いくにちも、幾日いくにちたびかさねて、いくつとなく山坂やまさかえてかなければなりません。
松山鏡 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)