“越後”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えちご88.8%
ゑちご11.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつか越後えちごの人がこの娘を見て、自分の国は女の美しい国だが、おとよさんのように美しいのは、見たことがないと云ったそうである。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
余がむかし越後えちごにいて、ある田舎の妖怪屋敷を探検したことがある。その家は大なる茅屋ぼうおくにして、裏には深林と墓場とがあるのみだ。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
何でもその辺の人に「越後ゑちごで偉かつた人は誰ですか。」とたづねると「それは上杉謙信うへすぎけんしんと良寛さんです。」と答へるさうである。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
だから學校がくかうなまけては不可いけない、したがつてをそはつたことわすれては不可いけない、但馬たじま圓山川まるやまがはそゝぐのも、越後ゑちご信濃川しなのがはそゝぐのも、ふねではおなじうみである。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)