“密語”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひそめき40.0%
さざめき20.0%
さゝやき20.0%
みつご20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
密語(ひそめき)の聲は漸々高まつた。中には聲に出して何やら笑ふのもある。と、孝子は草履の音を忍ばせて健の傍に寄つて來た。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
町は悦気(たのしげ)な密語(さざめき)に充ちた。寄太鼓(よせだいこ)の音は人々の心を誘ふ。其処此処に新しい下駄を穿いた小児(こども)らが集つて、樺火で煎餅などを焼いてゐる。火が爆(は)ぜて火花が街路(みち)に散る。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
其(そ)の実(じつ)、矢叫(やさけび)の如(ごと)き流(ながれ)の音(おと)も、春雨(はるさめ)の密語(さゝやき)ぞ、と聞(き)く、温泉(いでゆ)の煙(けむ)りの暖(あたゝか)い、山国(やまぐに)ながら紫(むらさき)の霞(かすみ)の立籠(たてこも)る閨(ねや)を、菫(すみれ)に満(み)ちた池(いけ)と見る、鴛鴦(えんわう)の衾(ふすま)の寝物語(ねものがた)りに——主従(しゆじう)は三世(さんぜ)、親子(おやこ)は一世(いつせ)
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
濃霧(のうむ)はそそぐ……声もなき声の密語(みつご)や。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)