“悦気”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えつき50.0%
たのしげ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蝦蟇法師はあやまりて、歓心をあがなえりとや思いけむ、悦気えつき満面に満ちあふれて、うな、うな、と笑いつつ、しきりにものを言い懸けたり。
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
町は悦気たのしげ密語さざめきに充ちた。寄太鼓よせだいこの音は人々の心を誘ふ。其処此処に新しい下駄を穿いた小児こどもらが集つて、樺火で煎餅などを焼いてゐる。火がぜて火花が街路みちに散る。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)