“密偵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぬ46.7%
みってい46.7%
スパイ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とつぜん往来をガヤガヤと人騒ひとざわめきが流れてゆく。「密偵いぬだ、いぬだ」「梁山泊の密偵いぬが一匹捕まッた」というわめきなのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「義眼を入れたレビュー・ガールの名前をつきとめるんだって、誰にもたずねちゃ駄目だぞ。敵の密偵みっていは巧妙に化けている。どころに殺されちまうぞ」
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
日露戦争の時にヨッポドりたと見えてアラユル密偵スパイを使って吾輩の身辺みのまわりを探らせているらしいてや。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)