“千山”の読み方と例文
読み方割合
せんざん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晩は天春君あまかすくん斡旋あっせんですでに準備のできている宴会を断った。そうして逃げるように汽車に乗った。乗る時橋本にこの様子じゃ千山せんざん行は撤回だと云った。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
千山せんざん萬岳ばんがく疊々てふ/″\と、きたはしり、西にしわかれ、みなみよりせまり、ひがしよりおそ四圍しゐたゞたか白妙しろたへなり。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
これ普通ふつう塲所ばしよなら、かゝる死地しちちても、鐵車てつしやをば此處こゝ打棄うちすてゝ、そのだけまぬが工夫くふういでもないが、千山せんざん萬峰ばんぽう奧深おくふかく、數十里すうじふり四方しほうまつた猛獸まうじう毒蛇どくじや巣窟さうくつで、すで此時このとき數十すうじふ獅子しゝ