“毒蛇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どくじゃ57.1%
どくじや14.3%
コブラ14.3%
どくだ5.7%
どくへび5.7%
まむし2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
河また河、谷また谷、ぼうぼうたる草は身を没して怪きん昼もく、そのあいだ猛獣もうじゅう毒蛇どくじゃのおそれがある、蕃人ばんじん襲来しゅうらいのおそれもある。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
この遊歩いうほあひだ武村兵曹たけむらへいそうめいずるまゝに、始終しじゆう吾等われらまへになり、うしろになつて、あらかじ猛獸まうじう毒蛇どくじや危害きがいふせいでれた、一頭いつとう猛犬まうけんがあつた。
一方ステーンセン伯爵邸を見張っているエッベや毒蛇コブラのラルフたちからも、せっせと注進がくる。これも寄せ集めてみると、こういうことになる。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
女王の該撒シイザアに送れるふみに云う。願わくは安図尼アントニイと同じ墓にわれをうずめたまえと。無花果いちじくの繁れる青き葉陰にはナイルのつちほのおしたを冷やしたる毒蛇どくだを、そっと忍ばせたり。該撒シイザアの使は走る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ライオンや毒蛇どくへびだつて、さうして教へこめば、やがては人の云ふことを、よくきくやうになるんだと申します……
仔猫の裁判 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
「ただ、蕁麻いらくさに刺されただけですよ、あの亡くなつた祭司長の言ひぐさではないが、この毒蛇まむしみたいな草にね。」