“千朶山房”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんださんぼう66.7%
せんださんばう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
厳師森夫子は千朶山房せんださんぼうさくえたまい又莫逆の友九穂井上君は飄然として道山に帰りぬ。爾来われは教を請うべき師長もなくまた歓び語るべき伴侶もなし。
「麻布襍記」叙 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
千朶山房せんださんぼうの草稿もその晩年『明星』に寄せられたものを見るに無罫むけい半紙はんしに毛筆をもって楷行を交えたる書体、清勁暢達せいけいちょうたつ、直にその文を思わしむるものがあった。
十日の菊 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
我眼豆の如く、葡萄ぶだうの如くにして未だこれを發見せず。さいはひに今人が文を論じたる文數篇をたれば、一日千朶山房せんださんばう兀坐こつざして、いさゝか又これを論ず。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)