“海千山千”の読み方と例文
読み方割合
うみせんやません100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あなたは、まだ、お坊ちゃんじゃけん、すぐ人のいうこと信じるけんど、うちのおさんやおさんて、あなたの十倍も、百倍も、海千山千うみせんやません
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「露西亜は行詰っているが、革命党は空想ばかりで実行に掛けたらカラ成っていない。いくらヤキモキ騒いだって海千山千うみせんやませんの老巧手だれの官僚には歯が立たない、」
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
それが、男はみんなろくでもない目にあい、女は海千山千うみせんやませんになってしもた。小ツやんや早苗さんじゃとて、やっぱり海千山千よ。ただその筆頭ひっとうが、わたしとマッちゃんかな。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)