海千山千うみせんやません)” の例文
あなたは、まだ、お坊ちゃんじゃけん、すぐ人のいうこと信じるけんど、うちのおさんやおさんて、あなたの十倍も、百倍も、海千山千うみせんやません
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「露西亜は行詰っているが、革命党は空想ばかりで実行に掛けたらカラ成っていない。いくらヤキモキ騒いだって海千山千うみせんやませんの老巧手だれの官僚には歯が立たない、」
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
それが、男はみんなろくでもない目にあい、女は海千山千うみせんやませんになってしもた。小ツやんや早苗さんじゃとて、やっぱり海千山千よ。ただその筆頭ひっとうが、わたしとマッちゃんかな。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
海千山千うみせんやませんにはかなわない」
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)