前者ぜんしや)” の例文
よし前者ぜんしやとした所で、詩をてらつて、小説の真似なぞをした受売うけうりの所作とは認められなかつたからである。そこで、たゞ
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
歴史年代れきしねんだい噴火ふんかした實例じつれいつてゐながら、現在げんざい噴火ふんか休止きゆうししてゐるものと、活動中かつどうちゆうのものとあるが、前者ぜんしや休火山きゆうかざんづけて活火山かつかざん區別くべつしてゐるひともあるけれども
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
草本帶そうほんたいには、乾燥かんそうしたところにえる植物しよくぶつ、すなはち『乾生かんせい』のものと、濕氣しつきのあるところにえる『濕生しつせい』のものとの區別くべつがあつて、前者ぜんしや岩石がんせき砂地すなじ乾燥かんそうした場所ばしよ
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
それでも、たれもが、御老體ごらうたいすくはれたごとくにかんじて、こと/″\前者ぜんしや暴言ばうげんうらんだ。——ところで、その鐵棒かなぼうをついたでこがとふと、みぎ禪門ぜんもん一家いつか、……どころか、せがれなのだからおもしろい。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其中そのうち活火山かつかざんはストロムボリ(たか九百二十六米くひやくにじゆうろくめーとる)とヴルカーノ(たか四百九十九米しひやくくじゆうくめーとる)との二箇にこであるが、前者ぜんしや有史以來ゆうしいらい一日いちにち活動かつどう休止きゆうししたことがないといふので有名ゆうめいであり
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
前者ぜんしやれい大正十二年たいしようじゆうにねん關東大地震かんとうだいぢしんあるひ安政元年あんせいがんねん十一月四日じゆういちがつよつかおよ同五日どういつか東海道とうかいどう南海道大地震なんかいどうだいぢしんとうであつて、後者こうしやれいとしては明治二十九年めいじにじゆうくねん六月十五日ろくがつじゆうごにち三陸大津浪さんりくおほつなみげることが出來できる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)