みっ)” の例文
おじさんは、とりいのところへ自転車じてんしゃをおいて、みんなのくるのをまっていました。みっちゃんととみさんは、いしのさくによりかかっていました。
赤土へくる子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
そとは面白いが、勘ちゃんが厭だ。と云って、内でお祖母ばあさんとにらめッこも詰らない。そこで、お隣のおみっちゃんにお向うのおよっちゃんを呼んで来る。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
みっちゃんですよ。」叔母も笑いながら、「なかなか、べっぴんになったでしょう。」
故郷 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「時ちゃんやみっちゃんは?」
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
わたしがつきませんから、なにをおこっていらっしゃるのか、おみっちゃんに、おききしてもらいたいのです。
お姉ちゃんといわれて (新字新仮名) / 小川未明(著)
みっちゃんは外歯そっぱのお出額でこで河童のようなだったけれど、およっちゃんは色白の鈴を張ったような眼で、好児いいこだった。私は飯事ままごとでおよっちゃんの旦那様になるのが大好だった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
このごろ、おみっちゃんは、なにかおにさわったことがあるとみえて、おこっていらっしゃるのですよ。
お姉ちゃんといわれて (新字新仮名) / 小川未明(著)
往来おうらいで、二人ふたりちいさな子供こどもが、もうくらくなったのに、まだあそんでいました。ゆうちゃんとみっちゃんです。
二百十日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ああ、そうでしたか、わたしが、わるかったのです。ただあぶないとおもって、いくたびもみっちゃんが、かしてくれとおっしゃったのをだかさなくて、わるいことをしました。
お姉ちゃんといわれて (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あっ、おけだ!」と、みっちゃんが、しました。
二百十日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「もう、ねんねしたろう。みっちゃんは、臆病おくびょうだね。」
二百十日 (新字新仮名) / 小川未明(著)