“好児”のいろいろな読み方と例文
旧字:好兒
読み方割合
いゝこ50.0%
いいこ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勝五郎は深川へ来て話をきくと雀躍こおどりして喜び、伊之吉もまた大芳のとこへ貰われて来ましたが、実に可愛かあいらしい好児いゝこでげすから、おしゅんさんはちっとも膝をおろしません。
一家まことにむつましく暮していますが、子供というものが一人もないにおしゅんは大層淋しがってるんで、大芳さんも好児いゝこがあったら貰って育てるがいと云ってる。或日でござります。
みっちゃんは外歯そっぱのお出額でこで河童のようなだったけれど、およっちゃんは色白の鈴を張ったような眼で、好児いいこだった。私は飯事ままごとでおよっちゃんの旦那様になるのが大好だった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)