“好々爺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうこうや95.3%
かう/\や4.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗十頭巾に十徳じっとく姿、顎鬚あごひげ白い、好々爺こうこうや然とした落語家はなしか仲間のお稽古番、かつらかん治爺さんの姿が、ヒョロヒョロと目の前に見えてきた。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
その時、大柄ののっぽうの、それでいていつもなつめのような顔をして眼の細い、何か脱俗している好々爺こうこうやが著て来たのがこれであった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
奈良屋三郎兵衞は五十五六、江戸の大町人で、苗字めうじ帶刀たいたうを許されて居るといふにしては、好々爺かう/\やといふ感じのする仁體でした。
どこから眺めても好々爺かう/\やといふ様子で、あるじは云ふのだ。
南京六月祭 (新字旧仮名) / 犬養健(著)