“好加減”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いいかげん70.0%
いゝかげん20.0%
よいかげん7.5%
ええかげん2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「芸人よりかその方がいいだろう。何事によらず腕ばかりじゃ出世のできない世の中だからな。好加減いいかげんに見切をつけた方が利口だ。」
あぢさゐ (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「里見さん。あなたが単衣ひとへものて呉れないものだから、着物きものにくくつてこまる。丸で好加減いゝかげんにやるんだから、少し大胆ぎますね」
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
たれでも善事よいことをしたくないとおもふ人はないが、本気になつて、一心にそれをしようと思ふ人と好加減よいかげんに上つらでしたいと思ふ人とで大変な違ひになるんですよ。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
斯ういう大漁なら好加減ええかげん此方こっちの口にも入るだろうと思っていましたが、何のことやれ、料理屋でちいっとばかり使ったぐらいのもので、みんな他所わきへ出てしまいました。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)