中國ちうごく)” の例文
新字:中国
宗室そうしつくわいして、長夜ちやうやえんるにあたりては、金瓶きんべい銀榼ぎんかふ百餘ひやくよつらね、瑪瑙めなう酒盞しゆさん水晶すゐしやうはち瑠璃るりわん琥珀こはくさら、いづれもこうなる中國ちうごくいまかつてこれあらず、みな西域せいゐきよりもたらところ
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
むかし支那しなにおいて塞外さくぐわい鮮卑族せんひぞくの一しゆなる拓拔氏たくばつし中國ちうごく侵入しんにふし、黄河流域こうかりうゐき全部ぜんぶ占領せんれうしてくにせうしたが、漢民族かんみんぞく文化ぶんくわ溺惑できわくして、みづか自國じこく風俗ふうぞく慣習くわんしふをあらため、胡語こごきん
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
下女が座敷の袋戸棚ふくろとだなより見付出し候が然ればとて何處の何某なにがしいふ御人なるか聞ても置ねば御屆け申べき便たよりもなし併し言葉遣ひは中國筋の御人と見請たれば其後は中國ちうごく言葉の御客と見る時は若や斯樣かやうの人は御存じなきや御逢成る事も有らば其の節取落とりおとされし印籠は私し方に確におあづかり申置候へば此由を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)