“酒盞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかずき27.3%
さかづき27.3%
しゅさん18.2%
しゆさん18.2%
うくは9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで御馳走を奉る時に、そのヤガハエ姫にお酒盞さかずきを取らせて獻りました。そこで天皇がその酒盞をお取りになりながらお詠み遊ばされた歌
ここに大御食おほみけ獻る時に、その美夜受みやず比賣、大御酒盞さかづきを捧げて獻りき。ここに美夜受みやず比賣、そのおすひ二一すそ月經さはりのもの著きたり。かれその月經を見そなはして、御歌よみしたまひしく
初めの演舌は、至極、主人側としてのお座なりなものであったから、人々はみな一斉に酒盞しゅさんをあげて
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
青銅の酒盞しゆさんに明滅する青い光は、室内を朦朧とさした。深秘な光にみたして、唯暗い中に家具や軒蛇腹のきぢやばらの突出した部分を、其処此処に時々明く浮き出さしてゐる。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
「王子よ、我の酒盞うくはを爾は受けよ。」と、兵部の宿禰は傍からいって、馬爪ばづで作った酒盞を長羅の方へ差し延べた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)