“ほんと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真実39.8%
真個21.7%
本当9.3%
眞實5.3%
真箇4.0%
眞個3.5%
3.1%
眞箇2.7%
2.7%
本當1.8%
1.8%
真当0.9%
真正0.9%
真誠0.9%
本斗0.4%
事実0.4%
本磨0.4%
現実0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、その通信の新聞に出た日、「真実ほんとでせうか。」と会ふ人毎に訊かれたとき、「おそらく真実だらう。」と、言下に私は答へました。
井上正夫におくる手紙 (新字旧仮名) / 久保田万太郎(著)
「艶じゃア無い、真個ほんとにサ。如才が無くッてお世辞がよくッて男振も好けれども、唯物喰ものぐいのわりいのが可惜あったらたまきずだッて、オホホホホ」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
本当ほんとにお客様がみんな一番さんのようだと、下宿屋も如何様どんなに助かるか知れないッてね、始終しょっちゅう下でもお噂を申してるンでございますよ……
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
其入口そのいりくちにはぴか/\した眞鍮しんちゆう表札へうさつに『山野兎やまのうさぎ』と其名そのなりつけてありました、あいちやんはこゑもかけずに二かいあがりました、眞實ほんと梅子うめこさんにつて
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
網元の主人は非常に喜んで、出産の日を待っていたが、米の妊娠は真箇ほんとの妊娠でなくて、病名も判らない奇病であった。
妖蛸 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
わたし今迄いまゝで朝鮮猫てうせんねこ始終しじゆう露出むきだしてるなんてことちつともりませんでした、眞個ほんとらずにましたわ、ねこ露出むきだすなんてこと
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
「何だ。そんな事を言ってまっか。ひどい奴やな。そんなら、土産を持って来たけれどやるまい。ほんとにひどい奴やな」
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
林檎りんごつてるッて、眞箇ほんとか!』とうさぎ腹立はらだゝしげにひました。『オイ、たすけてれ!』(硝子ガラスれるおとがする)
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
ほんとに鶴子の悲しむのも尤もだ。義理の老爺さんや老婆さんの下で下女働きは苦しい。女の狭い胸ではそれに違ひはない。
長吉ちようきちづれが草履ざうりどろひたいにぬられてはまれたもおなじだからとて、そむけるかほのいとをしく、本當ほんと堪忍かんにんしておくれ、みんなれがるい、だからあやまる、機嫌きげんなほしてれないか
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
二人は呆れるお靜を後に、ほんとに鳥のやうに飛んで行つてしまひました。
実は過日こねえだうちを出てから、もうとても今じゃあ真当ほんとの事アやってるがねえからてめえに算段させたんで、合百ごうひゃくも遣りゃあ天骰子てんさいもやる、花も引きゃあ樗蒲一ちょぼいちもやる、抜目ぬけめなくチーハも買う富籤とみも買う。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「蝉も鳴けん、松の木も睨まえちゃう、真正ほんとじゃおか知あん」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
冗談じょうだんを云わずと真誠ほんとに、これからさきをどうするんだかはなして安心さしておくれなネエ。茶かされるナア腹が立つよ、ひとが心配しているのに。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「Nさん、本斗ほんとにはいますぜ、そら。お楽しみでさあ。」そこでピーと、やったはタゴール爺さん。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
本来からいえば、小樽を出て翌朝、私たちは樺太西海岸の本斗ほんとに上陸して、真岡まおかより野田のだへ汽車で行き、一晩泊って、それからまた海路を国境の安別あんべつまで続航するはずであった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
私は息がけなくなりました。夢なんだか、事実ほんとなんだか分りません。化物にしろ、何にしろです、娘の形をしているのですから、嬉しくって夢中でその手を取りました。
妖影 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
おれが手ずから本磨ほんとぎに磨ぎ上げた南部鉄の矢の根を五十筋、おのおのへ二十五筋、のう門出の祝いと差し出して、忍藻聞けよ——
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
……鏡の中の世の中が本当なのか? 現実ほんとの世の中が本当なのか? ちょっと変な気がしますからね。それで、この男もやっぱり気が変になったもんですね。
街頭の偽映鏡 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)