“ざま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
態53.2%
様21.0%
状10.9%
醜態5.2%
樣2.8%
容1.2%
状態1.2%
冷0.8%
醒0.8%
外聞0.4%
姿態0.4%
愚態0.4%
態度0.4%
死態0.4%
醜体0.4%
風態0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その態(ざま)は何のことぞ。それにても一朝事ある時は、上将軍家の御旗本を固むる公儀御自慢の八万騎と申されるかッ。笑止者めがッ。
ドウしたってこの幕府と云うものは潰(つぶ)さなくてはならぬ。抑(そ)も今の幕政の様(ざま)を見ろ。政府の御用と云えば、何品(なにしな)を買うにも御用だ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
呼んでも賺(すか)しても出て来ねえんで——いつにねえこったが変だなあ、と不審ぶって来て見るてえと、この状(ざま)じゃごわせんか。
『面喰った醜態(ざま)ったらないね。毒薬と思いきや、ドロップを出されたんで、山猿め、すっかり毒気を抜かれやがった。ハッハハハ』
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
況(ま)して日頃より文傳へする冷泉が、ともすれば瀧口殿を惡し樣(ざま)に言ひなせしは、我を誘(さそ)はん腹黒き人の計略(たくみ)ならんも知れず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
「貴様は警察の署長だな、署長ともあろう者が、その容(ざま)は何事だ」
警察署長 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
焼けて焦茶色になった秩父銘仙の綿入れを着て、堅く腕組みをしながら玄関を下りた時の心持は、吾れながら、自分の見下げ果てた状態(ざま)が、歴々(ありあり)と眼に映るようで、思い做しばかりではない
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
平三は今妹に頼まれてから七八行も読んだ後に漸く立つて台所へ行つて、炉にかゝつて居る鉄瓶から湯沸に沸き冷(ざま)しを移した。そして蚊帳の裾をめくつて中へ入れてやつた。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
婦女子のねむけ醒(ざま)しともなれば幸なりと書いてありました。
小説の面白さ (新字新仮名) / 太宰治(著)
もし他人(ひと)に聞かれでもすると一層外聞(ざま)が悪い。此処は一つ観念の眼を瞑(ねむ)って、長田の心で、なろうようにならして置くより他はないと思った。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
……どうも、気の毒なことをした。こんな破寺(やれでら)のようなところで、こんな姿態(ざま)で殺されたんでは利七だって浮ばれない。
「大変な木戸でしょうだって、あれで難癖を附ける積りが合憎(あいにく)と旦那がお取上に相成らんから可い気味だ。愚態(ざま)ア見やアがれだ」
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ほんとに、あの時のいやらしい態度(ざま)ったらありませんでしたわ! ねえ、アンナ・グリゴーリエヴナ、あたしがどんなにあの男(ひと)を忌々しく思ったか、とてもあなたにはお分りになりませんわ。
『しかしこの死態(ざま)をば情婦(いろおなご)い見せたナラ、大概の奴が愛想(あいそ)尽かすばい。眼球(めんたま)をばデングリ返(がや)いて、鼻汁(はな)垂れカブって、涎流(よだく)っとる面相(つら)あドウかいナ』
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
だから無暗(むやみ)と鼻をぴくぴくさして牛(うし)の焦(こげ)る臭(におい)を嗅(か)いで行(ある)く、その醜体(ざま)ったらない!
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「馬鹿……手前(てめえ)の風態(ざま)を見ろ……気違(きちげ)えでなけあ何だ……」
芝居狂冒険 (新字新仮名) / 夢野久作(著)