“賺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すか82.7%
7.7%
なだ3.6%
だま3.6%
あざむ0.6%
ごまか0.6%
たぶらか0.6%
たら0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔は帝堯が己に譲位すべしと聞いて潁川えいせんに耳を洗うた変物あり、近くは屁を聞いて海に入り、屁を聞かせじと砂にすかし込む頑民あり
云う事がイクラカ筋立って来た頃を見計みはからって、なだめつかしつしながら色々と事情を聞きただしてみますと……色情倒錯どころの騒ぎではない。
キチガイ地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
今すでに北軍をなだめて寨中に籠めしむ。みな生らが復仇の意謀にもとづいてかく牽制けんせいするところの現われなり。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今度はだまして追払う積りなんだろう。そんな事をしたって、乃公は直ぐに帰って来る。彼の目の動かない訳が分るまでは今夜は寝ない積りだ。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
閉花羞月好手姿 巧計人をあざむいて人知らず 張婦李妻定所無し 西眠東食是れ生涯 秋霜粛殺す刀三尺 夜月凄涼たり笛一枝 天網と雖ども漏得難もれえかたし 閻王廟裡きんに就く時
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
だが、またある折はばけたつもりでだまかしておいて貰ひます。それではづかしげもなく人中ひとなかへも出ます。化粧といふのは他目ひとめごまかすのではなく自分の心を化しなだめるのです。
鏡二題 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
上手にいひまわしたまふそのお口こそは、さきの日に我をたぶらかしたまへるお口よと。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
人を、人をツいつまでも子供のやうに思つて、たらさうとしてももうだめよ。それよりか一所に泣いてくれた方が、いくら力になるか知れやアしないわ。
磯馴松 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)