“他目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よそめ71.9%
わきめ15.6%
はため6.3%
ひとめ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
突き放され、突き放され、またのたりつく有様は他目よそめには滑稽こっけいでもあるけれども、その当人は名状し難い苦しみにもがいているのです。
竜之助一人を泊めて狭しとするでもなかろうに、他目わきめもふらず、とうとう坂の下の宿を通り越してしまいました。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
三坪ばかりな蓆囲いは暑そうに見えるが、裏口の一方を風入れに開けて、お火除地ひよけちの夏草から来る涼風をうけているので、他目はためで思うよりはしのやすいらしい。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが、またある折はばけたつもりでだまかしておいて貰ひます。それではづかしげもなく人中ひとなかへも出ます。化粧といふのは他目ひとめごまかすのではなく自分の心を化しなだめるのです。
鏡二題 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)