他目はため)” の例文
三坪ばかりな蓆囲いは暑そうに見えるが、裏口の一方を風入れに開けて、お火除地ひよけちの夏草から来る涼風をうけているので、他目はためで思うよりはしのやすいらしい。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
他目はためからは、どうても医者いしゃ見舞みまいとしかおもわれなかった駕籠かご周囲まわりは、いつのにやら五にんにん男女だんじょで、百万遍まんべんのように取囲とりかこんで、えばほど、そのかずしてるばかりであった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)