“計略”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はかりごと32.4%
けいりやく32.4%
けいりゃく26.5%
たくみ5.9%
ふんべつ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かんにんして下さい、徐寧じょねいさん。じつはわたしも今では仲間の一人。——今日までのこと一切は、ここの軍師呉用ごよう先生が書いた計略はかりごとです。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
殺したこともかへつて彼等三人にうたがひがかゝる道理だと三五郎の計略けいりやくにてすでに火葬を頼んだ其時にもしもとおれは不承知しようちを言たらおのれが懷中ふところから金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いま考えあわせてみると、みんなお師匠さまがさきのさきまでを見ぬいた計略けいりゃくで、わざとおいらにそういわせたにちがいない
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
して日頃より文傳へする冷泉が、ともすれば瀧口殿を惡しざまに言ひなせしは、我をさそはん腹黒き人の計略たくみならんも知れず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
とよがかあいそうだからお浪さんを退いてもらおうというかと思えば、もうできそうになると今度アお浪さんがかあいそう! そんなばかな事は中止よしとして、今度はお豊を後釜あとがまに据える計略ふんべつが肝心だ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)