“こな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コナ
語句割合
粉62.1%
消化16.4%
粉末5.2%
小名3.4%
小菜2.6%
古奈1.7%
粉砕1.7%
削0.9%
屠0.9%
扱0.9%
此方0.9%
熟0.9%
砕0.9%
紛0.9%
花粉0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぴちりと音がして皓々(こうこう)たる鏡は忽ち真二つに割れる。割れたる面(おもて)は再びぴちぴちと氷を砕くが如く粉(こな)微塵(みじん)になって室(しつ)の中に飛ぶ。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
汝なほ食卓(つくゑ)に向ひてしばらく坐すべし、汝のくらへる硬(かた)き食物(くひもの)はその消化(こな)るゝ爲になほ助けを要(もと)むればなり 三七—三九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
それから料理する前に炮烙(ほうろく)でよく炒(い)って湯の中へ適宜(てきぎ)に入れて塩と砂糖を加えて三十分ばかり掻(か)き廻(まわ)しながら煮ると粉末(こな)が膨(ふく)れてドロドロになる。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
まだそのほかに宿内の控えとなっている小名(こな)の家数を加えると六十軒ばかりの民家を数える。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
上月の夜に小菜(こな)の汁に米の飯、べんけいさんは理想が小さい。ねえ、それなのに、私はべんけいさんの理想も途方もないぜいたくに思ってます。他人さまとは縁も由縁(ゆかり)もないのよ。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
二月は、伊豆の古奈(こな)へ行った。丹那(たんな)トンネルは初めてなので、熱海(あたみ)を出るときから嬉しくて仕方がなかった。八分位かかると聞いたけれども、随分ながいトンネルのような気がした。
生活 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
左右は千丈の谷なり、ふむ所僅(わづか)に二三尺、一脚(ひとあし)をあやまつ時は身を粉砕(こな)になすべし。おの/\忙怕(おづ/\)あゆみて竟(つひ)に絶頂(ぜつてう)にいたりつきぬ。
そこで最初(ノッケ)から手を附けた四十尺ばかりの美事な米松(べいまつ)の棟木(むなぎ)をコツンコツンと削(こな)して行く中(うち)に四十尺ブッ通しの継(つな)がった削屑(アラ)をブッ放しちゃったんで
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
と四つ角で鮪を屠(こな)すようで。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私はきっと、人違いだと思いながら、何気なく見ていると、物の云い方から身の扱(こな)し方まで、舞台の上の染之助とは、似ても似つかぬほど、卑しくて下品で、見ていられないのですよ。
ある恋の話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
尾(つけ)たのサ又此方(こな)さんも其金は何(どう)やら盜(もの)した樣だが盜(もの)した物なら盜(もの)するは私が商賣ぢやサアきり/\と渡さぬか命までを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
彼女の努力は、新らしい夫を叔父のような人間に熟(こな)しつけるか、またはすでに出来上った自分の方を、新らしい夫に合うように改造するか、どっちかにしなければならない場合によく出合った。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
手足のように使い砕(こな)し、ほんとに自分が徳川家に対して、不軌を計ったとしたならばどういう結果になるであろう? 三月、いやいや二月でもよい、二月の間幕府の軍を
正雪の遺書 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
悩(なや)ましき眼(め)の色に、髪際(かうぎは)の紛(こな)おしろひに
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)