“棟木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むなぎ94.7%
むねぎ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山門の棟木むなぎにぐわんと鳴ったような。——それと共に、彼のいていた陣刀は電光をえがいて槍のケラ首あたりを斬り落していた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宮内は棟木むなぎに抱きついてはいたが、まだ死んでない証拠に、乱髪を一ふり振った、しかしその髪の毛は焼けて短かくなっていた。
討たせてやらぬ敵討 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
頑丈な棟木むねぎ交錯こうさくして、奇怪な空間を形作かたづくっている。と、十間ばかりの彼方に、まさしく俯臥せに倒れている屍骸が認められた。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それで駈けよってみると、なるほど女の身体にはどこもさわりがないようではあるが、只一つ、左の手首が、倒れた棟木むねぎの下に入っていて、これがどうしても抜けないのであった。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)