“むなぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
棟木80.0%
6.7%
胸衣6.7%
4.4%
胸着2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宮内は棟木むなぎに抱きついてはいたが、まだ死んでない証拠に、乱髪を一ふり振った、しかしその髪の毛は焼けて短かくなっていた。
討たせてやらぬ敵討 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
音楽の声は室内へはいって、はりむなぎのあいだに在るかと思うと、死骸はって舞いはじめた。声はさらに表の方へ出ると、それに導かれたように死骸もあるき出して、ついに門外へ立ち去った。
また、聖水ホリーウォーターの近くには、真紅しんくペティコートをはいて、レースのついている胸衣むなぎをつけた農家の女たちが、家畜のように動かずに地面に腰をおろしています。
菊石きくめなす、むなぎなすもの
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
ちょうどいま、小人は長持の中から縫取ぬいとりのしてある胸着むなぎを取りだして、感心した顔つきでその古風こふうなつくりかたをながめています。
そこには、赤い布地きれじでつくった古風こふう百姓ひゃくしょうの着物——みじか胴着どうぎ、ひだのあるスカート、真珠しんじゅかざりのついた胸着むなぎ——がいくつか入れてありました。