“炮烙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうろく76.2%
ほうらく23.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第三 炒米いりごめの粥 これは一旦いったんお米の洗ったのを乾かせて炮烙ほうろくでよく炒って少し塩を加えて水から気長に弱い火で煮ます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
病友はまたずっとさかのぼった幼時の思い出を懐しもうとするのか、フライパンで文字焼を焼かせたり、炮烙ほうろくで焼芋を作らせたりした。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
芝日蔭町しばひかげちょうさばをあげるお稲荷様があるかと思えば駒込こまごめには炮烙ほうろくをあげる炮烙地蔵というのがある。
勝手もとを取り散らしてゐるおくみは、前垂れのはしで胡麻をつた炮烙ほうろくを取り下して、考へ迷ふやうにかう言つた。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
半時ほど旋りて胴中炮烙ほうろくの大きさに膨れまた舞う内に後先あとさき各二に裂けて四となり、また舞い続けて八となり
昨夜慌てゝ炮烙ほうらくを買ひに行つたのはいゝが、砂がないのには困つてしまつて、五六丁先の普請場ふしんばから、コンクリートに使ふ砂を闇にまぎれて盗んで来るやらして
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
作品を通して眺めた夫人は、キリスト教徒のためされた、踏絵や、火刑よりも苦しい炮烙ほうらくの刑にいる。
柳原燁子(白蓮) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
今この国の政治まつりごとを執っているいん紂王ちゅうおう妲己だっきという妖女にたぶらかされて、夜も昼も淫楽にふける。まだそればかりか、妲己のすすめに従って、炮烙ほうらくの刑という世におそろしい刑罰を作り出した。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「わたくしにしても、あなたさまさえ、まごころを下さりませば、生きながらの焦熱地獄——炮烙ほうらく鼎湯かまうでの刑に逢いましょうとも、いっかな怖れはいたしませぬ。ただ、いつまでも、ながらえている限りは、只今のお気持を、お忘れなさらずに下さりませ」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
昨夜慌てゝ炮烙ほうらくを買ひに行つたのはいゝが、砂がないのには困つてしまつて、五六丁先の普請場ふしんばから、コンクリートに使ふ砂を闇にまぎれて盗んで来るやらして
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)