“小名”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こな57.1%
しょうみょう28.6%
しょうめい14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下瀧より少し上に河一體が大瀧になつてゐるのが眞白に見えて、そこより上は上瀧と小名こなに呼ぶところだ。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ちょうどそのころ、中津なかつ家老かろう大名だいみょう小名しょうみょうのけらいのちょう)の奥平壱岐おくだいらいきというわかいさむらいが、砲術ほうじゅつ研究けんきゅうのためにやってきて、ここにとまっていたからです。
湖畔の村々へ種蜆として出すくらいで、蜆谷という小名しょうめいもそこからきたのだろう、子供のころから二十余年、朝な夕なに耳なれたその水音を聞いて、弥之助は胸がいっぱいになり涙がこみあげてきた。
蜆谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)