小名しょうめい)” の例文
湖畔の村々へ種蜆として出すくらいで、蜆谷という小名しょうめいもそこからきたのだろう、子供のころから二十余年、朝な夕なに耳なれたその水音を聞いて、弥之助は胸がいっぱいになり涙がこみあげてきた。
蜆谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)