“こうしよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鴻書33.3%
口書16.7%
公書16.7%
江渚16.7%
苟且16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牧之ぼくし老人は越後ゑちご聞人ぶんじんなり。かつて貞介朴実ていかいぼくじつもつてきこえ、しば/\県監けんかん褒賞はうしやうはいして氏の国称こくしようゆるさる。生計せいけい余暇よか風雅ふうがを以四方にまじはる。余が亡兄ぼうけい醒斎せいさい(京伝の別号)をう鴻書こうしよともなりしゆゑ、またこれぐ。
申立しかばある時はまづ是迄これまでにて平左衞門が罪の次第落着らくちやくに致すべしとて嘉川一けんの者共口書こうしよ申付られ落着の調しらべを老中方へ差出さしいだされしとなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はら/\とながし齒を喰締くひしめながら爪印つめいん相濟あひすみけるに依て伊奈半左衞門殿より口書こうしよそへ委細ゐさいを書取にして手代富田善右衞門を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あるひ公書こうしよごときものに詐欺さぎ同樣どうやう間違まちがひでもはせぬか、他人たにんぜにでもくしたりはせぬか。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
いはンヤ吾トなんぢ江渚こうしよノホトリニ漁樵ぎよしようシ、魚鰕ぎよかつれトシ、麋鹿びろくヲ友トシ、一葉ノ扁舟へんしゆうニ駕シ、匏樽ほうそんヲ挙ゲテ以テ相属あひしよくス、蜉蝣ふゆうヲ天地ニ寄ス、びようタル滄海そうかい一粟いちぞく、吾ガ生ノ須臾しゆゆナルヲかなし
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
事理を剖析ほうせきし状情を探究し以て因果の在る所を解明す。まことに学術上の最難事たり。而も軽忽に之を論断し苟且こうしよに之を言説して顧みず揚々として得色あるが如きものあるはそもそも何の心ぞ。
史論の流行 (新字旧仮名) / 津田左右吉(著)