“くわしをり”の漢字の書き方と例文
語句割合
菓子折100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風呂敷ふろしきすこちひさいので、四隅よすみむか同志どうしつないで、眞中まんなかにこまむすびをふたこしらえた。宗助そうすけがそれをげたところは、まる進物しんもつ菓子折くわしをりやうであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
いと縮緬ちりめん風呂敷ふろしきにつゝんだ菓子折くわしをりを出した。長吉は呆気あつけに取られたさまでものはずにおいと姿すがた目戍みまもつてゐる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
それから二日ふつかばかりして、坂井さかゐ名刺めいしへた立派りつぱ菓子折くわしをりつて、下女げぢよれいたが、先達せんだつては色々いろ/\御世話おせわになりまして、難有ありがたぞんじます、いづ主人しゆじん自身じしんうかゞはず御座ございますがといて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其晩そのばん宗助そうすけ到來たうらい菓子折くわしをりふたけて、唐饅頭たうまんぢゆう頬張ほゝばりながら
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)