トップ
>
黒卵道人
>
こくらんどうじん
ふりがな文庫
“
黒卵道人
(
こくらんどうじん
)” の例文
最初に
悟浄
(
ごじょう
)
が訪ねたのは、
黒卵道人
(
こくらんどうじん
)
とて、そのころ最も高名な
幻術
(
げんじゅつ
)
の
大家
(
たいか
)
であった。あまり深くない水底に
累々
(
るいるい
)
と岩石を積重ねて
洞窟
(
どうくつ
)
を作り、入口には
斜月三星洞
(
しゃげつさんせいどう
)
の額が掛かっておった。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
しかし、悟浄は失望せぬわけにいかなかった。
洞
(
ほら
)
の奥で
巨鼇
(
きょごう
)
の背に座った
黒卵道人
(
こくらんどうじん
)
も、それを取囲む数十の弟子たちも、口にすることといえば、すべて
神変不可思議
(
しんぺんふかしぎ
)
の法術のことばかり。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
卵
常用漢字
小6
部首:⼙
7画
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画