麹町上こうじまちかみ)” の例文
武男が母は、名をおけいと言いて今年五十三、時々リュウマチスの起これど、そのほかは無病息災、麹町上こうじまちかみ番町ばんちょうやしきより亡夫の眠る品川しながわ東海寺とうかいじまで徒歩かちの往来容易なりという。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)