“鷹匠頭”の読み方と例文
読み方割合
たかじょうがしら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
素破すわ! 両剣士への合図か——と思うとそうではなかった。鷹匠頭たかじょうがしらが引率する鳥見組十二列が静々とご前へ現われて、厳粛なうちに華やかなお鳥追の式礼を済ます。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御飼場おかいばの千住小松川すじでおこなわれたもので、最初にとらえた鶴は、将軍の御前で鷹匠頭たかじょうがしらが左の脇腹を切り、臓腑を出して鷹にあたえ、あとに塩をつめて創口を縫いあわせ
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
長坂と鷹匠頭たかじょうがしらの小栗長右衛門が割って入って、ほどよく双方をなだめたが、おさまりそうにも見えないので、長坂の邸へ外記と喜太夫を連れこみ、小栗のほかに、小十人頭の奥山茂左衛門も呼んで
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)