“鴉黄”の読み方と例文
読み方割合
あおう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
繊々たる鴉黄あおうをのぞみながら、ふらりふらりとやかたを浮かれ出して、これもたしかにこの長浜の町のいずれかに没入しているに相違ないところの
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「あなたは、この新月がお好きだそうでございますね、さきほど『長安古意』の、繊々せんせんたる初月、鴉黄あおうに上る……を口ずさんでおいでのを承りましたよ」
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
繊々たる鴉黄あおうを仰いで出でた当分のことですから、宵にちらりと月影を見せたばかりの闇の夜なのであります。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)