鰒玉ふくぎよく)” の例文
千代松は先づ無言のまゝ京子をともなうて、中の便所へ通ふ開き戸から、鰒玉ふくぎよく和歌集がひらかれたまゝ唐机の上に載つてゐる道臣の居間を經て、行燈あんどうの薄暗い病室に送り込み
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)