鰐淵方わにぶちかた)” の例文
火元と認定せらるる鰐淵方わにぶちかた塵一筋ちりひとすぢだに持出もちいださずして、あはれむべき一片の焦土をのこしたるのみ。家族の消息はただちに警察の訊問じんもんするところとなりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)