高圧変圧器こうあつへんあつきがうーんとうなり、室内が真暗まっくらになると、ブラウン管の丸いお尻がほたるのように光りだして、やがてその上に、貴賓室の内部がありありとうつりだした。
それがために、この研究所には百万ボルトの高圧変圧器こうあつへんあつきがあるが、百万ボルトでは十分効果をあげない場合がある。もっともいい方法は、落雷らくらいの高圧電気を利用することだ。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)