飜刻ほんこく)” の例文
新字:翻刻
何も知らぬ者に如何どうして教えるかと云うと、その時江戸で飜刻ほんこくになって居る和蘭オランダの文典が二冊ある。一をガランマチカと云い、一をセインタキスと云う。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それに、作詞家の間違いか、それとも、唄本の版元が飜刻ほんこくの際に過ったものが、そのまま、後世に伝りましたものか、時として、唄の意味が通じなかったり、とても変な場合があるのでございます。
すでに江戸に始めて来たとき、同藩の先輩岡見おかみと云う人が、和蘭オランダ辞書の原書を飜刻ほんこくして一冊の代価五両、その時には安いもので随分望む人もある中に、私が世話をして朋友に一冊買わせて
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)