飄逸ユーモラス)” の例文
久我鎮子くがしずこが提示した六こまの黙示図は、凄惨冷酷な内容を蔵しながらも、外観はきわめて古拙な線で、しごく飄逸ユーモラスな形にかれていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「だが、すこぶる飄逸ユーモラスな形じゃないか」と検事は異議を唱えて、「それで露骨な暗示もすっかりおどけてしまってるぜ。犯罪を醸成するような空気は、微塵みじんもないと思うよ」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)