順慶じゅんけい)” の例文
順昭は、後の筒井順慶じゅんけいの父にあたる人である。順慶とちがって、英武な名将と知られていた。——その忍辱山の陣所へ、柳生方の捕虜が一名、高手小手に縛られて来た。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三条の河原に小屋を建てゝ住んでいる順慶じゅんけいと云う行者であったのに心づいた。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
伝五の報告で、筒井の変節はもうあきらかだったが、なお順慶じゅんけいの余りなる豹変ひょうへんぶりには、ここでも諸将の憤りのたねとなって、武門の風上にも置けぬ男とののしられていた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「だめだ。順慶じゅんけいめも、裏切りおった」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)