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韜晦
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たうくわい
ふりがな文庫
“
韜晦
(
たうくわい
)” の例文
古來凡庸の人と評し來りしは必ず誤なるべく北條氏を憚りて
韜晦
(
たうくわい
)
せし人かさらずば大器晩成の人なりしかと覺え候。
歌よみに与ふる書
(旧字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
もし今よりして当時の平民の心裡の実情を描けば、あはれ彼等は
蠖蟄
(
くわくちつ
)
の苦を甘んずるにあらざれば、放縦豪蕩にして以て一生を
韜晦
(
たうくわい
)
し去るより
外
(
ほか
)
はなかりしなり。
徳川氏時代の平民的理想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
封建制度の下にゐた藝術家は、偉大な質ほど、たいがいかういふ
韜晦
(
たうくわい
)
の蓑をかぶつてゐた。その點で
田能村竹田
(
たのむらちくでん
)
とは、思想も氣ごころもぴつたりしてゐたにちがひない。
折々の記
(旧字旧仮名)
/
吉川英治
(著)
韜晦
(
たうくわい
)
するといふことと同じか?
我等の一団と彼
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“韜晦”の意味
《名詞》
韜晦(とうかい)
自分の地位や才能を包み隠すこと。
自分の行動などを知られないようにすること。
(出典:Wiktionary)
韜
漢検1級
部首:⾱
20画
晦
漢検準1級
部首:⽇
11画
“韜晦”で始まる語句
韜晦味
韜晦法